【Slogan Silicon Valley Trek 2日目〜How to build startup Ecosystem in U.S? 〜】
こんにちは。スローガンインターンの大野です。
昨日は2日目ということでサンフランシスコに行ってきました。
【9/18(金)スケジュール@SF】
7:30- 8:00 起床&朝食
8:30- 10:00 出発〜移動
10:00- 11:30 Sales Force Event
12:00- 13:00 Twitter オフィスツアー/ Q&A
13:00- 14:00 Lunch/ Square 訪問
14:00- 15:30 Lookout Security オフィスツアー/ Q&A
16:00- 17:30 Mercari オフィスツアー/ Q&A
19:00- 20:00 Workshop Cafe
20:00- 22:30 移動
22:30- 24:00 MTG/ ピッチ案共有
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7:30- 8:00 起床&ランニング&朝食
↑私たちの朝はランニングから始まります(笑)
↑SSS Trek運動部結成
8:30- 10:00 出発〜移動
宿舎からUberで1時間でSFへ。
10:00- 11:30 Sales Force Event
↑Seles Force Eventに行ってきました!!
電子機器やシステムを惜しみなく活用され、レジスターもスムーズ。電子端末が入っているネームタグで常に来訪者の情報をトラックしていました。
↑Biggestスポンサーのアクセンチュアの社員さんと一枚
↑Google社員のMeng Tanさんの講演
↑ブースの雰囲気、かっこいい(笑)
オープンでにぎやかな雰囲気。雰囲気作りがとてもうまく、いるだけで満足してしまいそうでした(笑)
日本のテックイベントよりも圧倒的な規模感と多種多様な企業が集まっていました。
・Googleのような大きな会社の中でも「瞑想セッション」の講演を行っているなど、会社の中の自由なカルチャーを感じました。---カイ君
↑右から、カイ君、クリス君、堀くん
12:00- 13:00 Twitter オフィスツアー/ Q&A
↑そして、歩いてTwitterのオフィスへ
Twitterでは4年目の大石さんと3年目の Nathanにご案内していただきました。
偶然にもお2人とも、もともとDeNAで働いた経験があり、エンジニアを経験されていました。
日本の会社とアメリカの会社での勤務経験がある二人はその文化の違いについて語ってくださりました。
Nathanは「どの国でも社員たちが自分の認識、自分の国で正しいと思っていることを前提にビジネス傾向がある」といいます。
「しかし、実際に真のグローバル企業になるためには、自社の商品が他の国で通用するかを常に考えることが大切」で、そういうことが常に会社全体としてできている真のグローバル企業は以外と少ない」といいます。
大石さんは元々DeNAでモバイル関連のアプリを作っていた時にTwitterからヘッドハンドされたそうです。4年働いた大石さんは会社ではすでに古株だそうです。アメリカのソフトウェア会社での人材の流動性を垣間見ることができました。
・日本とアメリカの企業の大きな違いとして、アメリカでは他のスタートアップでの社員の関係がよく、いつもMeetupを気軽に企画をしている。また、各マネージメントとしては、ScrumやAgileなど会社としては統一しているんではなく、各グループに仕事をするという責任を託しているということが学べて良かった。---カイ君
・Keep calm and Tweet on 日本が世界で2番目に利用者が多い!140文字の制限のなかでも多用な表現ができる日本語がすてきだと感じました。---近藤さん
・社内の一人のスペースが広いく、社内がハッシュタグだらけだったので面白かった。食堂がめちゃくちゃ綺麗で、料理も豊富だった。---堀くん
↑Twitterのマグカップ!!欲しい…
↑オープンな食堂スペース
↑ 1番右はツイッターの社員のNathan
↑最後はみんなで集合写真。1番右はNathan、右から4番目は大石さん
大石さん、Nathan、忙しい中、社内をご案内してくださり本当にありがとうございました。
13:00- 14:00 Lunch/ Square 訪問
Square訪問
Square は決済だけではなく、生活におけるUXを自ら改善していこうということを感じました。今日のお買い物でも、リュックを買うためにSquareを使い、カードで払うことができ、領収書をメールに届くようにできました。Officeでも多くのCreative Teamとデザイナーなどの存在から、私はSquareはより毎日の生活とITを浸透するためのデザインにこだわっていることに気づきました。
・スタートアップで自分の強みを生かして、日本人として、日本語という言語の壁だけではなく、文化的なローカライゼーションを担当しているところが参考になった。
また、スタートアップでは、気軽にCEOも一人の人として、社内でちょろちょろ見かけるところが魅力的だと再確認できた。---カイ君
14:00- 15:30 Lookout Security オフィスツアー/ Q&A
↑ Lookout Securityへ訪問してきました!!
モバイル市場の伸び、サイバー犯罪、iOSへの攻撃が増加していく未来を予想し、
企業のセキュリティ対策を発生対処型から予想型へと促進することを目指すLookout Security。
コンピューターセキュリティ会社として、過去最大規模の投資を受けています。
↑みんなからの質問に答えるJessie(Lookout Securityの社員さん)
Jessieの出身大学のウォータールー大学はインターンシップ制度がある5年制のプログラムがあるそうです。中でもスタートアップでの経験をする機会が多いので、卒業後、スタートアップで自分の力を試し、会社とともに成長したいと思う人が多い。
アメリカの学生が大学時代にインターンを多くこなせる現状に
日本との違いを感じ、日本でもよりそのような環境を整えたいと
思った。---河合くん
↑最後にみんなで集合写真
16:00- 17:30 Mercari オフィスツアー/ Q&A
メルカリのCo-founderで現在アメリカ支社の責任者をされている石塚さんにお話を伺いました。
↑ 質問攻めの参加者+スタッフとそれに丁寧に答えてくれる石塚さん(Mercari Co-founder)
石塚さんはメルカリを立ち上げる以前Lock youという会社を経営しており、そこではアメリカで作ったプロダクトをアジアで展開していくことをしていたそうです。
一方で現在、メルカリでは日本で作ったアプリをアメリカで展開している。
アメリカ→アジア、アジアアメリカのどっちのビジネス展開も経験もしている石塚さんに日本とアメリカでの’’違い’’について触れていただきました。
「プロダクトよりも日本での働き方が大きく違った。日本で会社を経営するのは初めてだった。
当時、日本ではスタートアップの文化が浸透しておらず、シリコンバレー風の経営は日本では難しかった。
シリコンバレーでの経営は、給料などの待遇がよくなくても、会社としての成長性を社員にアピールすることで仲間を取り込んでいく。とりわけ、ストックオプションの話はアメリカ企業ではほとんどあるそうで、会社の未来を社員と一緒に作っていく、その見返りが大きいことに対する魅力を感じてジョインする社員が多い」そうです。
「日本企業で新入社員にストックオプションを寄与する会社はまだまだ少なく、社員としてもそこの魅力を感じる社員も少ない」という。
社員の会社を見る際の視点や雇用のカルチャーがアメリカと日本とでは全く違うことをアメリカ、日本どちらの国でも会社を経営していた石塚さんから直接聞けたのは貴重な体験でした。
現在、多くの人々に認知され、アメリカでは400万〜500万ダウンロードを達成したという。しかし、石塚さんは、
「失敗ではないけど、成功でもない」
といいます。
これは日本での創業1年目と比較した際の事業の伸びとの比較した時、まだまだアメリカで伸びるという自信があるからだそう。
しかし、メルカリのアプリは日本で開発しており、アメリカ人のアプリに対する志向性も日本と大きく異なる(やはりアメリカではSimple the best)ため簡単ではないと言います。
そのため日本からの出張者を多く輩出し、現地の文化やアプリを経験、体験するための投資を多くしています。
マーケティング手法についてもお聞きしました。
日本=CM。
CMの費用対効果がアメリカと比較して大きい。
アメリカ=オンライン。
CMが高く(同じ規模感のユーザーにリーチするには日本の5,6倍もの)、FacebokやTwitterなどのオンラインユーザーが日本の7倍近くいる。
今後も東南アジアや発展途上国への進出を考えており、メルカリを世界中に広めることが石塚さんの夢だと言います。
「何もかもすぐに買えるこの時代に、物の売買=メルカリという認識を消費者の中でもたせたい。」
↑大事にしている価値観について語る石塚さん
「誠実であることを大切にしています。」
「国をまたいで仕事していると考え方が全く違う人々、自分の意見に賛同してもらいない環境に直面します。
そういった状況ではなぜAgreeできないか、なぜ意見がぶつかるのか常にしっかりと正直に伝えることが大切です。」
一方でアメリカはみんな自分の意見をいうものの、上司の意見は意外と尊重することが多い。
↑Co-founderの石塚さんと日本のメルカリでインターン経験がある堀君のツーショット
↑最後にみんなで記念写真。メルカリバックいただきました!!
・仕事における悩みなどを考量した上で、あえて毎日自分で考える時間を設けているという考えがとても参考になった。---カイ君
・起業をするまでの裏側やその後の苦悩などリアルな話を聞け
大変おもしろかった。また、日本とアメリカでのビジネスの違いを聞くことが出来、グローバルに
ビジネスを展開することの醍醐味を知った。---河合君
2時間にわたって質問攻めの一同に対し、一つ一つ丁寧にお答えいただいた石塚さん、
本当にありがとうございました!!
19:00- 20:00 Workshop Cafe
20:00- 22:30 移動
22:30- 24:00 MTG/ ピッチ案共有
↑岡庭さんのピッチ。パッションドリブンで良い発表でした!
↑堀君のピッチ。こちらはプロダクトをベースとした発表でイメージがしやすかった。
どちらの発表も人柄や考え方の特徴が如実に出ており、すごく良かったと思います。
最終プレゼン頑張ってください!!
最後に、本日のタイトルについてですが、3社の社員さんとのお話を通して、日本とアメリカにおけるStart-up Ecosystemの作り方の違いが見えてきたような気がしました。
⑴ツイッターの大石さんの話からわかるように、アメリカのスタートアップでは、3年くらいのスパン(4年だと長いと感じる)転職する人が多く、社員の流動性が高い。終身雇用制の日本とは考え方の根本が違う。
⑵メルカリの石塚さんの話ではアメリカにおける多くの企業は社員をAttractする際に採用時にストックオプションの話をする。社員は会社の成長スピードや将来性に魅力を感じ会社に入ることが多い。給料や福利厚生に魅力を感じやすい日本(一般的に)との違いがわかる。未来に対してのリワードを求めてジョブチェンジしているという事実は日本人として新鮮に聞こえた。
⑶大学在学中にベンチャーでのインターンを斡旋する大学も多く、環境の違いからスタートアップに興味を持つ学生も多い。一般的に4年次に、周りと一緒に就活を始める日本と環境的に少し違いがあることがわかった。
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ということで2日目が終了いたしました。
今日はUC Berkeley MBAの方々によるパネルディスカッションやSF観光などをしております。
またすぐ更新します〜!