Slogan Silicon Valley Trek

400人近い中から選抜された大学生数名とスタッフ一同をメンバーとしたSilicon Valley Trekチームによるブログです。シリコンバレーの有名企業への訪問や現地start-upでのインターン経験、現地で活躍する方々との交流を通してシリコンバレーの生の声を日本の学生に発信することを主な目的にしております。【シリコンバレーサマーキャンプ】http://sss.goodfind.jp

【Slogan Silicon Valley Trek 6日目〜Understanding CEO's vision〜】

 

こんにちはスローガンインターンの大野です。

 

本日はコンテンツが盛りだくさんだった6日目の記事です。 

 

 

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【9/22(月)のスケジュール】

9:00- 10:00 起床&朝食/ 移動

10:00-12:00  アップル訪問

13:00-15:00  Women’s Startup Lab CEO堀江愛利さん /シンギュラリティ大学訪問

16:00- 17:30 Oracle/ Youtube訪問

18:00- 19:00 Google訪問

20:00- 22:00 Shu Uesugi君のプレゼン~SFの家賃はなぜ高いのか?~

23:00- 24:00 1日の振り帰りMTG

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10:00-12:00 アップル訪問

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↑本社正面

 

 

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↑最近出来たばかりのアップルストア本社も大盛況

 

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↑アップル本社をバックに記念撮影

 

13:00-15:00 Women’s Startup Lab CEO堀江愛利さん 

 

本日は、今シリコンバレーで話題のWomen's Startup labの堀江さんにお話をお伺いいたしました。

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↑Women's Startup Labの堀江さん(左)

 

アメリカの大学卒業後、IBMに就職。複数のスタートアップなどを経験し、2013年に「Women’s Startup Lab」を設立した。

 

・なぜWSL設立したのか?

社会に対して最も大きなインパクトを与えられると思い、WSLを設立しました。

 

何事もやるかやらないかの違い、これがシリコンバレーのアントレプレーナの常識です。

 

今日できないことが、明日できるかもしれない。

 

そもそも日本人はまじめ、日本の教育のせいで他の考え方ができない場面が多い。

日本の教育、ビジネスの場ではボトムラインが高いがその一方で、考える時間、スペースが省かれている。

 

まず日本にないものを日本に作ってみようと思い、女性が伸びる環境を考えた。

やらないよりやることで、昨日よりは良いものをつくろうとおもった。

 

・なぜそんな難しい問題を解決しようと思ったのか?

ビジネスは意外とであることが多い。自分ができることを勉強し、強みをためしてみることが大切。

 

マーケットにぴったりはまった時にそれがお金になるだけ。

一方で失敗しても趣味で終わる。それでも悪くない。

 

もともとある人間の起業家精神、中にあるものを引っ張り出すことができればいいと思った。

 

・日本文化の特徴

日本の文化の基本は、「有名だから正しい、みんながやるから正しい」であると思います。したがって、日本は考える要素を深く考える文化はアメリカと比べ根付いていない。

 

変わったことを大切にする文化、個性を大切にする文化を育むやり方を作りたい。

 

変わっていることがネガティブになってはいけない。悪いことでない。だからどうなのか?

 

日本はモノカルチャーで深掘りしない。so what?

シリコンバレーもそうですが、日本は典型的に男性中心の社会構造になっている場所です。悩んでいる女性起業家の方に何人も会った。

 

例えば、日本ではビジネスにおけるdecision makingがほとんど男性。

その男性的なモデルがリーダーシップが正しいとおもってはいけない。

 

これらの問題を全て根本から解決できるとは思っていませんが、女性起業家を支える構造をここ(シリコンバレー)に作りたいと考え、2013年にWSLを立ち上げました。

 

・女性が女性らしく経営していて従業員がついてくるか?

今は文化として女性がリーダーになるのは文化的に慣れていない(女性アナウンサーの例)ですが将来的にそうなっていく思います。

現状、女性起業家は全体の6%しかVCから投資を受けれていない。

 

ビジネスにおいて、男性は嘘でも自分のことを良く見せたり、競争したりする傾向がある一方で、

女性はお互い譲り合ったり、相手のことを褒める。女性はサポートしながらいいものを作る。

 

女性の起業家の平均は30-50才くらい。

女性はできないこと責任持てないことを宣言しない。女性はビックピクチャーのスタートアップをつくらない。

 

・WSLの活動内容について

「女性が社会で成功できるように」というミッションをかかげ、プログラムを開催している。

 

このプログラムは単にを知識ではなく、体で教えている。行動力をもって何かに挑むことが大切。

 

考えてはいけない。実際に動くことが大切。

 

WSLは2週間のプログラムでは本当に優秀な人に巡り会える。

WSLはロングタームリレーションシップで顧客と付き合っている。

 

シリコンバレーの文化の特徴

シリコンバレーは常に先に先に行っている文化。ビジョンさえあれば、できると言っていい。そういう文化。そうでないと情けない。

 

お金や人はいつか集まるはずと思う。案外起業家は根性勝負だったりします。

アメリカのパッションは日本でいうと根性。

 

自分のパッションってなんだろう?と深く考えてみるのが大切。

日本が変わるといわれているけど、それをリード、アドバイスする人がいない。

 

・現代の若者に対してメッセージ

テク、インターネットの効果で、いま一番パワーがある人が若者。

 

しかし、上の人からの意見を聞かなくなる場面もあり、頭でっかちなっている側面も。

 

今後はバランスをとれた若者が社会をリードしていけばいい。

そうした当事者意識を自覚できるような機会をつくること。

 

例えば、権威者の講演をみんなで聞き、その後、若者のみの目線で一緒に議論する機会が必要。

そういったユニットをつくることが大切。

 

社会人の体験は1ヶ月くらいでabsoleteになる。しかし、若者はこれから世代を作っていく立ち位置にいる。横の世代と議論、相談しながら仕事していくことが大切。

 

 

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↑最後にみんなで記念撮影

 

堀江さん本当にありがとうございました!!!

 

 

13:00-15:00  シンギュラリティ大学訪問

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シンギュラリティ大学教育、エネルギー、環境、食糧、世界的な保健、貧困、セキュリティ、水資源を人類の最も困難な課題と定義し、加速的に発展する革新的技術を使ってこれらに積極的に取り組むことをミッションとしているベネフィット・コーポレーションある。また、革新的技術を開発する企業のための、新しいスタイルのスタートアップ·インキュベーターとしても各種活動を行っている。(wikipedia引用)

 

 

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↑念願のシンギュラリティ大学訪問に興奮する白鳥さん

 

キャンパスでたまたまある教授に遭遇し名刺をいただきました。笑

 

16:00- 17:30 Oracle訪問

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Oracle本社。外観は圧巻です。

 

 

本日は、Oracle歴18年目の林さんと、14年目の長谷川さんとお話させていただきました。

お二人とも大学を卒業し、日本オラクルに入社、システム統合の際のインターナショナルなチームメンバーと息があい、本社に引き抜かれたそうです。社内転職多いですが支社から本社は本当に運と実力がないと難しい。

 

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Oracle敷地内を案内してくださる林さん

 

長谷川さんは、社内のシステム統合や企業買収の際のシステムを統合するという仕事に従事しており、個人名で特許を取得した経験がある。

 

現在チームにはインド、東海岸など様々ばバックグラウンドを持った人たちがおり、グローバルで働いている感じがイメージできました。

 

オフィスも魅了的なOracle本社ですが、エンジニアはを見つけるのが難しいそうです。

主な理由はシリコンバレーの雰囲気の中で、みんなスタートアップに行きたがるから。

扱うデータのボリューム感だったり、ゴージャスなオフィスだったり、社員に対する福利厚生だったりでattractしている。

 

林さんは朝、家で仕事することもあるといいます。

朝は家で、昼間出社。また仕事をしながら起業の準備を始めている人も多い。

 

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↑室内からも絶景が見えます

 

16:00- 17:30 Youtube訪問

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↑Stephanieさんの話に釘付けの一同

 

ニュースコンテンツの発信を担当するStephanieさんのお話では、

Youtubeテレビなどのメディアと協力し、よりオフィシャルかつリアルタイムで情報を発信するメディアになりつつある」というところが印象的でした。

 

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↑お昼の様子 

 

18:00- 19:00 Google訪問

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Google本社。ロゴのレイアウトも新しくなっていました。

 

初めてのGoogle訪問でしたが、とにかくオープンで陽気な雰囲気、くねくねの道や変わっている入口が面白く、歩いているだけで学ぶことが多かったです。

 

f:id:shunnshu:20150924124029j:plain↑オフィス内にも遊び心を

 

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↑最後に記念撮影

 

 Noah君今回はありがとうございました!!

 

20:00- 22:00 Shu Uesugi君のプレゼン

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↑サンフランシスコの物件事情について説明してくださるShu君

 

念願のUesugi Shuさんにお会いしました。彼はカーネギーメロン大学を卒業後、Edsurgeに入社。

 

チーム唯一のエンジニアとして活躍されています。また、ブロガーとしてもご活躍され エンジニアの間では有名らしいです。

 

今回は私たちのためにお時間いただき、特別講演をしていただきました。

「#地獄のサンフランシスコ」と題した講演で、内容はサンフランシスコの高騰する家賃についてです。こちらから講義の内容が見れます。

 

正直最初、なぜこのお題で講演をしてくださったのだろうとおもいましたが、

終了後、大切なことを学んだことを実感。

 

なにか問題を解決する際、

「問題はシンプル」→「いや問題は複雑だ」→「問題はシンプル」だ

という考え方の流れが大切。

 

問題をあらゆる側面から考え、様々な問題が複雑に絡み合ってることを理解する。

そのため問題が生じる原因を単に箇条書きで羅列するのではなく、

 

AだからB、BだからCというように因果関係を考えながら考えるともしかしたら複雑な問題の糸口が見えてくるかもしれない。

 

この話は僕にとってすごく意味のあるものでした。

 

今回のプログラムで色々な課題や問題(なぜ日本とシリコンバレーに大きな違いが生じるのか)に直面し、色々考えることが多かったですが、それらの問題をヒアリングし、箇条書きすることで満足してしまっていたことを痛感しました。

 

また、おとといシークレットワークショップをして下さった高野さんのおっしゃる「日々の生活で深く考えること」ともリンクし、納得感を持って学ばせていただきました。

 

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↑最後にみんなで記念撮影。

 

Shu君、今回は貴重なお話ありがとうございました!

 

23:00- 24:00 1日の振り帰りMTG

毎日恒例のMTG、明日で最後だと思うとなんだか寂しい思いです。

 

かい君

◯感想

堀江さんと出会えて良かった。

Oracleのオフィスはすごかった。大企業もいいなと思った。

一方で豪華すぎる人生もどうかと思った。

オフィス見学を通してCEOが何を実現したいかがわかった。

Google自由、アップルはデザインがいい。そこまでオープンではない。

上杉さんの話=興味関心が合うかも。今後もリレーションを継続したい。

 

堀君

◯感想

アップルはデザインのみ、クローズドだった。

エンジニアの横のつながりがない。

失敗させて育てることが大切。

Google=オープン。道や入口が面白い。歩いているだけでまなぶことが多い。

上杉さん:AだからB、BだからCみたいなロジックがしっかりしている人。

 

◯今後の課題

ビジネスやる際は本気でやらないとついてこない。

パッションを持ったビジネスをしたい。

 

クリス君

◯感想

メガベンチャーはスケールがすごい。勤務時間が5-6時間で別の会社を自分で経営している人もいる。

林さんもスタートアップには常に行きいたいと思っているということが知れてよかった。

堀江さんがいうように女性が入ってるスタートアップは売り上げが伸びるということが数字で出ている。

 

はるちゃん

◯感想

Appleは綺麗で洗練されていた。Googleの自由で遊びごごろがある雰囲気が好き。自分に合ってるのはGoogleのオフィス。

AWSをつくるという貴重な情報がもらえた。

大企業だけど、スピンアウトして起業する人も多い。

上杉さんの話=スライドの作り方が魅力的。

 

岩立さん

・ビジネスのところがあんまりわかっていなかったのが悔しいというのが感想。

オフィスを巡ってみて机に立ってる人が多い。面白い。驚きでした。

 

近藤さん

Youtubeにて、誰でもジャーナリストになれる!発信しやすい時代になってきているんだということを再確認できた。

 

河合君

・上杉さんの講義で、見たようなプレゼンや日常会話での仕掛けや面白さを学びたい。と思った。また話もわかりやすく学ぶものが多かった。

 

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今日AppleGoogleYoutubeOracle訪問を一日で回って一番感じたことは、

オフィスを形作っている建物や人々、雰囲気を見て、感じることによってその会社が実現したいビジネス、創り出したい世界観を理解することができるということです。

 

したがって、今回のプログラム中の訪問は読み物や写真ではわからない雰囲気を味わえるという意味で、本当に貴重な経験だとつくづく感じているところです。

 

ついに明日は最終日!!