Slogan Silicon Valley Trek

400人近い中から選抜された大学生数名とスタッフ一同をメンバーとしたSilicon Valley Trekチームによるブログです。シリコンバレーの有名企業への訪問や現地start-upでのインターン経験、現地で活躍する方々との交流を通してシリコンバレーの生の声を日本の学生に発信することを主な目的にしております。【シリコンバレーサマーキャンプ】http://sss.goodfind.jp

1週間のシリコンバレー滞在で私が学んだことver.1『日本とシリコンバレー根本的な違いについて』

ご無沙汰しております。スローガンインターンの大野駿です。

 

このブログをお読みいただいている皆様はご存知の通り、私たちSlogan Silicon Valley Trekチームは、先月9/18~9/25にかけて、スローガンのプログラムとして米国シリコンバレーに行ってきました。

 

そこで得た学びを今日から少しずつではありますが、書き記していきたいと思います。

 

他の参加者からの学びも機会があったらここでご紹介差しあげたいと思いますし、今後スローガンで出版されるGoodfind Career Magazineでも数ページに渡って取り上げていただく予定です。

 

また11/4(水)の午後にスローガン社にてSSS報告会を企画しておりますので、ご都合が合う方はふるってご参加いただけると幸いです。詳細はまた後ほど。

 またこのページの最後に「特典?」をつけたので、是非、最後まで読んでいただけたら幸いです。

 

 

さてさて、本プログラムでは、以下の会社や大学を、合わせて22箇所訪れました。


Twitter

Lookout Security

500 startups

Facebook

Instagram

Youtube

Oracle

Linkedin

YJ America

Mercari

Apple

Square

Scrumventures

Chatwork

UC Berkeley Haas business school

Stanford d.school

Stanford VHIL

EdSurge

Salesforce Annual Event

SVE South Bay Pitch and Demo Fest

Women's Startup Labs

Singularity University


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これらに加えて、個人的に貴重なお時間を割きお会いしていただいた方、本当にありがとうございました。

 

↓ちなみに現地でのスケジュールはこんな感じでした。

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いま振り返ってみると本当にカツカツですね…笑

訪問のみでなく、グループワークやピッチの時間をとろうとしたら寝る時間がなくなりましたね(照)

 

今回のプログラムでは本当に色々なことを学ばせていただきましたが、その中でも特に印象に残ったことを今日から少しずつ書いていこうと思います。

 

第1回目として、

『日本とシリコンバレーの根本的な違いについて』

 

シリコンバレー「環境的な特徴」「会社の特徴」に絞って書きたいと思います。

(あくまで私の個人的な意見、考えになりますので参考までに。)

 

⑴環境的な特徴

▽人、物、金の特質、構造の違い

特に人、金について。スタートアップが成功するのかではなく、必ず成功する、そのためにはどうしたらいいのかを考えている人が多いイメージ。また投資家や500 startupのような企業を金銭面で支援するだけでなく、全面的に支援してくれるような施設が多い。

 

スタートアップイベントや講演会など自分の意見を言ったりする場が多い

日々のmeet.upやスタートアップのイベントが毎日どこかで開催されている。そこで会う人からは「いま何に興味を持っていて」「将来自分がなにしたいのか」について聞かれることが多く、そうした質問に対し、堂々と夢を語る人が多い。

 

インキュベーション施設の数が多い

上記のように投資家、incubation施設が多い。

 

成功した投資家や起業家との接点が持てる

これも数多くのイベントによるところが多い。シリコンバレーですごく感じるのがすごい人に簡単にもしくはたまたま会えてしまうこと。

 

iPhoneMacを持っている人の数が多い

スタートアップ=クールなイメージ。スタートアップ信者が多い。

 

▽Uber、Airbnbなどを近年流行っているアプリの利用頻度が高い

上記に同じく。観光地でも、タクシー代わりにUberをよく見かけました。

 

▽起業家を尊重する文化、起業することに抵抗がない空気感

イベントで起業家に会うことが多く、皆が将来のGoogleAppleのような企業を作ろうと目をキラキラさせて話している。

 

▽大学在学中にベンチャーでのインターンを斡旋する大学など環境の違い

プログラム中お会いしたJessieの出身大学のWaterloo大学などインターンを斡旋する大学がほとんど。

 

etc...

 

⑵会社の特徴

▽働き方、労働の捉え方の違い

Googleなどの企業ではライフワークバランスを意識している。また会社内にジムや食堂があるのが一般的で、健康に対する意識も高い(スタンディングデスクをほとんど会社で見受けました。)

 

ストックオプション制度が当たり前

会社の伸びしろや将来性に期待して入社する社員が多い。会社と一緒に成長していくという考え方。

 

▽労働時間がフレックス

出勤時間が決められていない企業もちらほら。

掛け持ちしながら午後出社みたいな社員もいる。退社時間も自由みたいな会社が多い。

 

▽実際に手足を動かして行動する文化、失敗できる環境(とりあえずやってみろみたいな会社が多い)

 

裁量労働制実力主義

日本の終身雇用の考え方と逆。

 

▽社員の流動性が高い

TwitterFacebookでは3年くらいのスパンで転職する人が多いとのこと。

 

etc…

 

 こうしたシリコンバレーの良さに魅せられて、気づいたら日本企業の課題について考えていました。

 

日本企業の課題って?

 

日本企業はよく、

労働生産性が低い

②社員のモチベーションが低い

イノベーションが起こりづらい 

 

などよく言われますね。実際に正規で働いたことがないので本当のところわかりませんが(笑)

 

なんとなく①、②は会社側の問題によるところが多く、新たな制度を導入したり、現状の制度を弱めたりすることによって解決を試みることはできるのではないかと思いました。(課題の要因は会社内部にあるということ)

 

新たな制度と書きましたが、日本の労働生産性や社員のモチベーションの問題を解決するためには、やはりアメリカで当たり前のストックオプションの制度」は日本でも浸透させていくべきではと思います。

 

もちろんなぜ日本で広まらないかを考えたり、この制度導入しても差があまり見られない、大企業との相性は?などの意見があり、一筋縄に解決するのは難しいと思いますが…。(※ちなみに「ストックオプションについて」は下記で簡単に説明してあります。)

 

一方で、上記でいう③に関して企業や人を取り巻く環境(外部環境)によるところが多く、今後日本でもミートアップを通した人と人との接点や、投資家との交流(渋谷にあるHiveShibuyaのようなCo-workingスペースやIncubation施設)が増えたりすればよりスタートアップやinovativeな企業が生まれやすいのではと思いました。

 

もちろん日本企業の課題として否定的に書いたのはあくまで上記の①〜③についてであって、シリコンバレーの企業と比較した日本企業の良さももちろんありました。

たとえば、起業時の文化や会社の考え方を社員に浸透させたり、長年に渡って存続させたりするのは日本企業のほうが得意だと思います。

 

 

ということで、

ここまで、日本とシリコンバレーの違いをつらつらと書いてきましたが、日本とシリコンバレーにおいて最も大きな違いだと感じたのはやはり、その空気感。

 

すなわちシリコンバレーは、

 

「自分のやりたいことが本当に実現すると信じられた環境」にみえました。

 

そういった環境が優秀な人材を呼び、投資家を呼び、スタートアップやイノベーションが生まれるのではないかと、単純ではありますが再認識できた機会だったように思います。

 

今回は一週間という短い時間でしたが、いろいろな企業でいろいろな方々の意見を同時に吸収することができ、これまでと比べて視野が広くなりました。

 

やはり様々な経験をしている人から それぞれ異なる意見、考え方を知り、それを自分で解釈していくことの繰り返しで人は成長できるのではないでしょうか。

 

ということで、直近で『様々な経験をしている人からそれぞれ異なる意見、考え方を知り、それを自分で解釈』できる機会として一押しのイベントがあります。

 

それが来週開催されるこちらのイベント、

『グローバルキャリアサミット』です!!

 

戦略コンサル・総合商社・グローバル企業のオータム・ウィンターインターン情報&選考対策なら‐グローバルキャリアサミット2017

 

 このイベントでは、

伊藤忠ベンチャーキャピタル×投資先の成長企業の代表取締役
・モルスタ×クックパッドのグローバルに活躍するビジネスマン
・Newspicks編集長×伊藤忠出身のベンチャーキャピタリスト
ボストン・コンサルティング・グループ出身の起業家2名

 

などの様々なバックグラウンドを持つ方々から、キャリアやIT業界、優れた経営者や投資家の条件などについての豪華対談・講演を一日でたくさん聞くことができます。

(※大学生、大学院生限定のイベントになります。入場無料。)

 

このイベントについてもっと詳細に魅力を書いたブログがこちらの伊藤社長のブログ

 

興味があったら今すぐホームページから『参加予約』を押してください!!

※会場のキャパ的に講演や、そもそも会場自体に入れない学生が出てしまうことがあります。その際は「このブログを見た」と言ってもらえれば整理券を優先的にお譲りします。(特典)

 

このチャンスをフル活用して自らの視野を広げる機会にしていただけたら幸いです。

 

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<参考>ストックオプションとは
 
ストックオプション制度とは、会社が取締役や従業員に対して、あらかじめ定められた価額(権利行使価額)で会社の株式を取得することのできる権利を付与し、取締役や従業員は将来、株価が上昇した時点で権利行使を行い、会社の株式を取得し、売却することにより、株価上昇分の報酬が得られるという一種の報酬制度を指します。
報酬額が企業の業績向上による株価の上昇と直接連動することから、権利を付与された取締役や従業員の株価に対する意識は高まり、業績向上のインセンティブとなります。
また、結果として、業績向上が株価上昇につながれば株主にも利益をもたらす制度とも言えます。
ストックオプション制度は、平成9年5月の改正商法において導入され、平成14年4月施行の改正商法において「新株予約権の無償発行」として新たに整備されました。 (参考:ストックオプション税制のご案内(METI/経済産業省))
 
 
 
<参考>ストックオプション導入のメリット
 
【メリット for会社側】
・会社に対する貢献が正当に自己の利益に反映される
自己の頑張りが株価に反映され、株価の上昇が自己の報酬に繋がる為、成果が正当に報酬につながると言えます。
 
・自己資金で直接株式を保有するよりもリスクが少ない
直接自社の株式を保有すれば当然株価が下落した時には損失を被る可能性があります。
しかし、新株予約権であるストックオプションは、株価が上がった場合のみ、権利を行使して新株を保有すれば良いのであって、株価が下落した場合には権利行使をせずにいれば損失を被ることはありません。
 
【メリットfor 従業員側】
ストックオプションを付与された取締役や従業員の経営参画意識の向上
付与対象者の取締役や従業員は自社の株主となり、株主価値が自己の報酬に影響します。従って会社側から口うるさく指導をせずとも自ずと株主に損失を与えるような行動は避け、株主価値・企業価値の向上を目指して行動をするようになることが期待されます。
 
・成果報酬主義の導入
ストックオプションを導入すると、取締役や従業員の報酬は会社の成績が反映される株価に連動することになります。つまり、彼らに与える報酬はあらかじめ定めた額の賞与などではなく、会社の市場価値が向上した場合に、その上昇分だけ報酬を与えるという成功報酬型にすることができるのです。
 
・優秀な人材の確保、流出の防止ができる
現時点で取締役や従業員に現金を支払う必要がないため、財務の余裕がなくても将来的なインセンティブを絡めて優秀な人材を集めることができます。特に上場を目指す企業では、優秀な幹部候補を採用したいというニーズが大きい反面、大手企業並みの報酬を確約することができず、その差を埋めるためにストックオプション制度を導入するケースが数多く見られます。(参考:「ストックオプションのメリット・デメリット」|3分でわかる最新人事コラム|専門用語集|経理・会計事務所・税理士・会計士の求人・転職ならMS-JAPAN 管理部門の専門エージェント)
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