Slogan Silicon Valley Trek

400人近い中から選抜された大学生数名とスタッフ一同をメンバーとしたSilicon Valley Trekチームによるブログです。シリコンバレーの有名企業への訪問や現地start-upでのインターン経験、現地で活躍する方々との交流を通してシリコンバレーの生の声を日本の学生に発信することを主な目的にしております。【シリコンバレーサマーキャンプ】http://sss.goodfind.jp

【Slogan Silicon Valley Trek 3日目〜Think Deeply〜】

こんばんは。スローガンインターンの大野です。

 

本日は3日目ということで休日でしたが、いろいろな方々にお会いさせていただきました。

午後にはプログラム中唯一の観光時間を取り、サンフランシスコの街を探検しました!

 

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【9/19(土)のスケジュール】

7:30-   8:00     起床&朝食

8:30-  10:00    出発〜移動

10:00-11:30    UC Berkeley MBA パネルディスカッション

13:00-13:30    Jeffさんとの会談  

13:30-19:00    グループに分かれて市内自由行動

19:20-20:50  個人アイデアソン発表&フィードバック

21:00-23:00     Secret Work Shop( by Tさん@某米国VC)  

23:00-              MTG/ ブログ / ピッチ案共有

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10:00- 11:30    UC Berkeley MBA パネルディスカッション

本日はUC Berkeley MBA過程の井上さん、井田さんに貴重なお時間をいただきお話を伺いました。

 

●井上さん
東大→住友化学→UC Berkeley MBA

もともと、ものづくり経営に興味がある。

現在インド人と数人のスタートアップでインターン中。

 


●井田さん
阪大→トヨタ自動車会社→UC Berkeley MBA


トヨタ勤務中は、中南米のレクサスブランド立ち上げなどに従事。
現在、BtoBのGPSアプリのスタートアップでインターン中。

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↑パネルディスカッションのお題に答えてくださる井田さん(手前)と井上さん(奥)

 

▼パネルトーク


◎なぜMBAに?


井上さん
ある素材のため工場に投資をしたが成果が出なかった。
末端の需要予測ができなかったため学びたかった。
クリーンテクノロジーに関心があり、UCバークレーはエネルギーが強いということを聞いていたからです。

井田さん
まず、トヨタ勤務中に新興国、未開の地でのレクサスブランド立ち上げがを担当し、それがすごく楽しかったんです。

 

この体験によって将来、自分の手でブランド、会社の立ち上げができる能力をMBAで身につけたいと思いました。


◎なぜHaasを選んだか?


井上さん
私が興味をもっているクリーンテクノロジーの分野が強いことと、環境的な理由が大きいですね。

天気が良いことや、1学年240名しかいないため、小さなコミュニティで在学生と深い関係性が作れると思ったからです。


井田さん

AppleGoogleCiscoSymantecなどTech系スタートアップが集まり、立地がとても良いです。

そもそもここの学生はベイエリアが業界の中心だと思っています(笑)


10年位前は金融コンサルだが、現在はTechがきていると思っています。


最終的には、多様性や学校の規模、京都大学に少し似ていることなど様々なことを考慮して選びました。


MBAを経験した前後のギャップ

 

井上さん

完全に目が開いたと思います。笑


これまで日本の企業や仕事のスタイル、環境がすべてだと思っていた。
しかし、今いろいろなバックグラウンドを持つ学生と交流して、MBA現状に対して疑問を持って働くべきであったと後悔した。


◎日本とアメリカのビジネスにおいて違う点


井田さん
自信過剰なところ、プレゼンがうまいところですかね。笑


プロジェクトを成功させるべく、自信を持って提案を行うというコミュニケーションスタイルがアメリカにはあります。

 

''うまくいくかわからないですけど、なんとなくやってみましょう''という日本のコミュニケーションスタイルとは全く違いますね。


◎今後のキャリアプランを教えてください

 

井上さん

日本の若い年次でできることはこっちで一通り経験できたと思っています。
とりあえず、会社からきているので会社に一旦戻って大きいプロジェクトに携わりたいですね。

また、やはり製造業にパッションを持っているので、

 

田舎の製造業の業績悪化に対して、何かしらのソリューションを出したいです。



井田さん
スタートアップで成長戦略を考えることです。
製造業の製造に付加価値がなくなっていくと思います。

 

付加価値の高いサービスを生み出せる企業をつくっていきたいです。


▼井上さんへの質疑応答

 

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↑井上さんを囲っての質疑応答タイム

 


◎学生時代は何をしたかったか?


ものづくりです。


当時は日本の技術ををいかに海外発信するか?に興味があった。



スタートアップは考えていませんでした。デバイス産業は投資額が大きいためスタートアップだけだと厳しいと思っていたからです。


大企業から生まれる技術に注目していたため大企業に入ったが、

 

パッション、イシュードリブンで生まれる技術と、やるべきつくるべきとして生まれる技術、その融合をどうしていくかにも興味があります。

 

 


▼井田さんへの質疑応答

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↑井田さんを囲っての質疑応答タイム

 


外資や大企業は考えてない人にとっての、MBAの価値はなにか?


アリババで働いていた人、医者もいますよ。

ただ、大企業出身者が多いのは日本の社会構造上そうなるのは必然かもしれません。


私の場合はとりあえず行ってみたかった。

自分への投資、もっと教育を受けたいという人が周りには多いです。


◎現在のライフスタイルは?


現在は2年生なので余裕があります。そのためVCでインターンを始めたり、
スポーツしたりしています。


10年、20年後にどうなっていれば幸せか、パッションはどこにあるのかを考えたりもしています



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↑ハードとソフトについて質問する堀君とそれに答える井田さん

 

 

◎流行っている、注目していることは?
実は、元は自動車には興味はありませんでした。

 

自動車は国からの支援なども厚く、自動車への注目度があがってきていると思っています。
(自動運転やUBER、保険、ディーラーなど)

 

自動車は300兆円市場、大幅に変化していく業界です。


◎日本が盛り上がることにより深い意義があると思うのだが、どうすればよいのか?


80年代にハードウェアで日本の産業がアメリカを攻めていった。

しかし、アメリカがソフトウェアの世界を牛耳り始めた。


MicrosoftAppleが世界のデファクトスタンダードになっていて、ひっくり返すのは難しいが、
次のリードをどうやって握るかが鍵になると思っています。


ソニーは投資をしているし、経産省は比較的イノベーティブな人が集まっている
何事も人が重要だと思います。



外国人に対する雇用や人事制度の違いが課題ですね。

 

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 ↑この度は階段教室をとっていただきました。MBAの授業を受けてるみたいでテンションがあがりました。

 

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 ↑真剣な眼差しで見つめる参加者一同

 

 

最後は恒例みんなで集合写真を撮りました。

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私自身MBAについてや現地での生活についてこれほど時間をとってお話をお聞きできる機会がなかったため、とても勉強になりました。MBAについてはいろいろと議論がありますが、お二方のような魅力的な方や留学時にお会いした方々とのお話を通して、私は未だにキャリアの選択肢の一つとして考えています。

 

〜参加者からの感想〜

MBAについて父親がとっているため身近に感じていたこれまで、自分自身がMBA取る気はなかった。

しかし、いろんな方面からMBAを取りに行く人がいてこれまでの概念が取り払われて良かった。--カイ君
 
 
・リッチの良さからUCBに行く価値を理解することができました。
好きな授業や一週間に何コマ取れるかなどの具体的な話を聞けて良かった。
MBAを取るのもアリではないかと考えるようになった。---岡庭さん
 
 

かよさん、井田さん本当に貴重なお時間頂戴し、ありがとうございました!!

 

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 ↑ハースの校舎前で一枚

 

↓帰りにバークレーのシンボルである時計塔に登りました

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バークレーのシンボル

 

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 ↑時計塔からの眺め、絶景

 

 

 

13:00-13:30    Jeffさんとの会談 

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↑Jeffさんの家にお邪魔させていただきました。

 

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 ↑Jeffさんの自宅にて

 

UCバークレーゴールドマン・サックス→Stanford MBA→モルスタという経歴を持つJeffさんは日本、アメリカの投資業況やMBAでの経験に関して熱く語ってくださりました。

 

〜参加者からのフィードバック〜

・Jeffさんと会ってとても刺激をうけた。自分のキャリアとしてとりあえず投資銀行で会社を救うために不良債権グループに入り、バイサイドとセルサイドが両方体験してから起業したいというこれまで考えてきたキャリアの流れに関してのフィードバックがもらえて良かった。---クリス君

 

シリコンバレーの良さ 日米による投資環境の違いには終始驚いた。---岡庭さん

 

19:20-20:50  個人アイデアソン発表&フィードバック

 

明後日に控えるチャットワーク山本社長へのピッチ発表にむけて個人アイデアソンの中間発表とフィードバック、ブラッシュアップをしました。

 

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↑自身のプロダクトについて語る堀君

 

審査員、フィードバックにはみらい君(アップル社員、エンジニア)と、Wang君Google社員、エンジニア)に加え、VC等でインターンをしているそんう君が駆けつけてくださりました。3人ともありがとうございます!!

 

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↑Wang君と、みらい君からフィードバックを受ける発表チーム

 

さすが、アメリカを代表する会社で働くお二人、フィードバックやツッコミが鋭かった!!

 

 

〜参加者からの感想〜

・プレゼン中間発表を終えて、そろそろアイディア具体化のために本格的に、調査、ヒアリングが必要だと思った。これから本気で詰めなくてはいけない。---岡庭さん

 

 

21:00-23:00     Secret Work Shop( by Tさん@某米国VC)  

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夜は某米国VCのTさんにワークショップをしていただきました。

 

4チームに分かれ、赤青黄色緑の積み木をチームで組み立てていくというもので、このワークを通してたくさんのことを学ぶことができました。

 

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↑積み木を組み立てる回答者に対してジェスチャーを必死でする岩立さんと河合君

 

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↑ジェスチャーを元に積み木を組み立てつ岡庭さん

 

このワークはTさんが子供のおもちゃを使って考えたもので、以下のステップを踏んで進行していきます。

 

⑴3人組のチームに分かれてジェスチャーを決める

⑵そのチーム内で1人=積み木を積み立てる人、2人=ジェスチャーをする人で別れる

⑶ジェスチャーをする方にはどのように積み木を積み立てるかの指示が与えられる

 

しかし、⑶において、指示には数字やハングル文字などが書かれており、赤青黄色緑の色とは対応しないなど簡単にはいかない。

 

これが意外と難しく、最終的に16点中たった3点を取ったチームが勝ちました。

最後みんなで一つの問題をやった際にはなんとか満点を取ることができました。

 

*このワークショップを通してTさんが最も伝えたかったこと、それは

 

①レスポンシブネス

ビジネスの場では、相手からどんな指示がでているのか、何が求められているのか、を正確に把握すること。そしてそれをキャッチするだけでなく、適切に投げ返すこと

 

 

②日々、考え続けること

現代世代の私たち(Trekチームのみんな)はメゾットに関しては強い。いろんな方法を思いつく。

しかし、日々の生活の中で、本気で考える力が足りない。

 

 

③この旅の中で絶対に何かを学びとってくること

今回いろんな人々にあっていろんな経験をしていると思うが、それを学んだ気になっていてはいけない。本当に何か学びになったことを見つけそれを日本に持ち帰り、何か行動しなくていけない。

 

この中でも②の考え続けることは日々の生活において意識できていないことだと思いました。初日のメルカリの石塚さんも同じことを言うように、単なる作業や仕事をこなすだけでなく、深く考える思考性を身につけたいと思いました。

 

〜参加者からのフィードバック〜


・Tさんと出会えた事がよかった。
人を厳しく育てきた人であり、これからも頼りたいと思える存在
なぜを繰り返すことで本質が見えるということが印象的だった。---岡庭さん

 

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最後に、Trekチームを代表して、

 

かよさん、井田さん、Jeffさん、みらい君、そんぬ君、Wang君、そしてTさん休日の貴重なお時間本当にありがとうございました!